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局長日誌17 メーホンソーン案内記 第2話

チェンマイ空港からメーホンソーン空港までの所要時間は約30分である。
飛行機が上昇し、やがて安定飛行に入るのも束の間、機体は、着陸の為にゆっくりと下降していく。上がって下がってハイ到着という感じだ。チェンマイ~メーホンソーン間を車で行ったらどの位かかるかというと約5時間から6時間はかかる。ゆっくりと運転する人ならば8時間位はかかる。しかも道はクネクネとくねった山道が延々とゴールまで続くのだ。普段車酔いをしない人でも、メーホンソーンに着く頃には、だいたい顔色が悪くなるのが一般的である。

半時間のフライトでメーホンソーンに着いた。今日はこれから約2時間半かけてクンユアム郡というところまで行く予定である。
空港を出ると、慧燈財団がいつも利用しているレンタカーサービスの運転手が私達を待っていた。ちなみにこちらで車をレンタルする場合、運転手もセットに含まれているので自分で運転する必要は無い。

空港を離れてからほどなくしてメーホンソーンの市中に私達は到着した。まずは円をタイの通貨であるバーツへ両替するために皆さんを銀行へご案内した。両替を先に済ませた昭恵夫人と将口さんは、銀行のすぐ近くのメーホンソーンのローカルな市場を見学に行った。岩城さんと私も両替が済んだ後、2人を追って市場へ続く。

ミャンマーの市場と比べてタイの市場はどう違うか私は岩城さんに尋ねた。岩城さんによるとあまり変わらないという。それもそのはず、メーホンソーンはタイの文化よりもどちらかというとミャンマー文化の影響を受けている。また戦前戦中までこのあたりはタイに属しているのかビルマに属しているのかあやふやな地域でもあった。そういう訳だから、ミャンマーと国境を接しているこの県の寺院は今もミャンマー色が色濃く残っている。

5分ほどで一周できる市場を出た。腕時計を見ると午前11時35分ちょっと過ぎである。昼食はクンユアムでとろうかという意見もあったが、大事を考慮しメーホンソーン市内の観光客向けレストランへ行く事にした。クンユアムにも食堂はあるが、あまりにもローカル過ぎて、よっぽどタイに慣れている人の胃腸でも、腹痛を起こす可能性がある。私は日本にいる頃、食あたりというものがどういうものか知らなかった。タイに来てから始めて食あたりの辛さを知った次第だ。また私は在タイ6年以上であるが、今でもたまに大当たりすることがある。

メーホンソーン市内には外国人観光客向けのレストランがたくさん在るが、私は慧燈財団の関係者が来た時に必ず利用するレストランへ皆さんをお連れした。席に着き料理を注文したところで私は慧燈財団の活動について簡単に説明した。
「私が所属している組織がミャンマーで行なっている活動とほとんど同じような活動をタイでなさっているんですね。感動しました。」と岩城さんが言った。 話を伺うと岩城さんが副所長兼事務局長を務めていらっしゃる「メコン総合研究所」ではミャンマーで戦死した日本兵士の遺骨収集や各種支援活動そして日本語の普及に力を注いでいるという。

異国で日本の組織が活動を行なうことは容易なことではない。言葉や考え方が違うことから発生する様々な意見の相違、文化や習慣の違いからくる誤解などで思うようにいかないことが多々有る。同じような活動をされている岩城さんに私は親近感を覚えた。

皆で談笑していると注文した料理が運ばれてきた。メーホンソーンの料理の味付けはマイルドなものが多い。タイでは南に行けば行くほど味付けが辛くなる。逆に北に行けば行くほど優しい味になっていく。

タイ料理に対する日本人の評価は極端に別れると思う。「美味い!」か「辛い!」の2つである。

この日私が選んだ料理は「海老のカレー炒め」と「空芯菜の炒めもの」「地鶏の唐揚」そしてタイ料理の定番「トムヤムクン」だ。

「お味のほうはいかがですか。」と昭恵夫人に私は尋ねた。「トムヤムクンは食べたことありますけど、他の料理は今日が初めてです。」「思ったよりも辛くないし、とてもおいしいです。」と昭恵夫人は言った。

「これ、めちゃくちゃ辛いんですけど~。」顔から汗が噴き出している将口さんが空芯菜の炒めものを指差して言った。
「えっ、全然辛くなかったよ!?」昭恵夫人は意外だと言わんばかりである。

空芯菜は緑色をしている。タイの唐がらしも同じ緑色をしている。空芯菜の炒め物は空芯菜のぶつ切りとにんにくのスライスそして緑唐がらしを炒めて作るのだが、注意してよく見ないと、どれが空芯菜でどれが緑唐がらしか見分けがつかない。きっと将口さんは空芯菜と緑唐がらしを間違って食べたのだと思う。

 さて、今回私達が行く予定の場所は、メーホンソーン市内とクンユアム郡の丁度真ん中くらいの所にある「日本兵士鎮魂の塔」、クンユアム郡の「クンユアム戦争博物館」、クンユアム郡ムアイトウ寺の境内に建立された2基の慰霊碑、当時を知るクンユアムのお婆さん達の家が2軒そしてクンユアム郡トーぺー寺の境内に慧燈財団が建立した「タイビルマ方面戦病没者追悼之碑」の計6箇所である。

 食事を終えた私達は「日本兵士鎮魂の塔」を目指して車に乗り込んだ。
いよいよ今回の旅が始まる。


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テーマ : タイ・チェンマイ - ジャンル : 海外情報

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